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普通炊きと早炊きの違い。炊飯器の炊き方で味や電気代は変わる?
こんにちは!
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
炊飯器の炊飯メニューの中の一つ「早炊き」。
短い時間でご飯を炊くことができるので、忙しい主婦の方にはなくてはならない機能です。
今回は炊飯器の早炊き機能についてのお話。
普通炊きと早炊きは何が違うから時間が変わるの?
味や電気代に違いはあるの?
そんな疑問にお答えします!
普通炊きと早炊きは炊飯時の工程に違いがある
「急速炊飯メニューでは、通常の炊飯メニューの吸水と蒸らしの時間が短くなっています。
そのため、少しかために炊き上がります。」
普通炊きと早炊きの大きな違いは、炊飯器内で行われる炊飯工程です。
炊飯器でご飯を炊く時には、通常下記の4つの工程が行われます。
①水の温度を上げながらお米に水を吸収させる
②水の温度をさらに上げて沸騰させる
③水の沸騰を持続させてご飯を炊く
④炊きあがったご飯を蒸らす
普通炊きでは①~④の工程を40分から1時間程度かけて、ふっくらとしたおいしいご飯を炊き上げます。
早炊きでは①と④の吸水と蒸らしの工程を省き(または短縮し)、高温で一気に炊き上げることで短い時間で炊飯ができます。
炊飯にかかる時間もその分短縮することができ、およそ30分程度で炊飯が可能です。
少ない量のご飯であれば、もっと短い時間で炊き上がる場合もあります。
普通炊きと早炊きでは味に違いはある?
せっかく早く炊けたとしても、炊きあがったご飯が美味しくなかったら嫌ですよね。
普通炊きと早炊きでご飯の味の違いはあるのでしょうか?
ご飯は炊飯前にお米に水をしっかり吸収させることで、お米に含まれるでんぷん質がアルファー(糊)化し、弾力や粘り、旨みと甘味が増すと言われています。
そのため吸水時間を省く早炊きは、普通炊きと比べてお米への水の浸透が少ないために、少し固めに炊きあがることになります。
さらに蒸らし時間も省くため、個人の好みもありますが水分が飛びきらずに少し水っぽいと感じる方もいるようです。
ただし最近の炊飯器はとても性能が良いため、大きな味の違いはないと言われています。
特に炊きたてのご飯の場合は、普通炊きでも早炊きでもほとんど変わらない美味しいご飯が食べられます。
時間が経つと早炊きのご飯の方が味が落ちやすいと言う声も多いため、早炊きの場合は長時間の保温は避け、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
早炊きでも普通炊きと同じく美味しく炊けちゃうコツ!
早炊きでもご飯を美味しく炊けちゃうコツをご紹介します!
先ほどお伝えした通り、ご飯の甘味や旨みは炊飯前の「吸水」がポイント。
お米のでんぷん質をアルファー化させるには、夏は30分以上、冬は1時間以上お米を水に浸しておくのが理想です。
早炊きでご飯を炊く場合には、しっかりとお米に水を吸収させてからスイッチをオン!
しっかりと吸水させたお米を早炊きで一気に炊き上げることで、美味しく炊けると言われています。
普通炊きと早炊き、電気代はどっちが安い?
「実は通常炊飯と早炊きは電気代という点では、違いはありません。」
※電気とガスのカンタン比較サイト「エネチェンジ」より
普通炊きと早炊きで電気代は違うのでしょうか?
早炊きでは短い時間でご飯を炊くので、普通炊きと比べて省エネかと思いきや、一概にそうとは限りません。
一般的な炊飯器でご飯を炊くときにかかる電気代は4円前後。
(※5.5合炊き、電気料金は電気 27円/kWhで計算)
早炊きでは炊飯工程の中の「吸水」「蒸らし」を短縮していますが、その工程ではそれほど大きな電力は使われていません。
炊飯工程の中で一番電力を使用する「沸騰」の工程については普通炊きも早炊きも同じく炊飯していますので、省エネできても1円以下、ほぼ変わらないと言えるでしょう。
炊飯器によっては、早炊きの方が水を急激に沸騰させるため、炊飯時の消費電力が増える場合もあります。
普通炊きより1.2~1.3倍程度の消費電力となり、1円程度電気代が高くなる可能性もあります。
省エネを目指すのであれば、早炊き機能ではなくエコ炊飯機能がおすすめ!
最新の炊飯器にはエコ機能が付いていることが多いですよ。
炊飯器の省エネのヒントについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
普通炊きと早炊きの違いを知って、ご飯を美味しく炊こう!
知っているようで意外と知らない「早炊き」の仕組み。
早炊きだからといって、必ずしも省エネになるとは限りません!
最新の炊飯器にはエコ炊飯などの便利な機能がたくさんあります。
炊飯器の最新機能を上手に使って、手早く便利に美味しいご飯を炊きましょう!
・炊飯器の普通炊きと早炊きの違いは、「吸水」「蒸らし」の短縮によるものです。吸水時間を短縮するので早炊きは少し固めに炊ける傾向にあります。
・お米は炊飯前にしっかりと吸水させた方が、炊飯時に旨みや甘味が引き出されやすくなります。現在の炊飯器はとても性能が良いので早炊きでも味が大きく劣ることはほとんどありません。炊飯から時間が経つ場合には、早炊きで炊いたご飯の方が早く味が落ちると感じる方が多いようです。
・1回の炊飯にかかる電気代はおよそ4円程度。早炊きと普通炊きでは一番電力を消費する炊飯の工程はあまり変わらないので、大きな省エネにはなりません。炊飯器によっては、炊飯時に水を一気に沸騰させるために消費電力が増え、最大1円程度電気代が高くなる可能性があります。