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エアコンと扇風機はどっちがいい?電気代や体への影響を比較!
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熱中症予防にエアコンや扇風機を使いたいけど、それぞれどのくらい電気代がかかるのか気になりますよね。
また、体に影響が少ないのはどちらなのかも気になるところ。
今回は、エアコンと扇風機のそれぞれの電気代や体への影響について。
電気代節約のポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコンと扇風機はどっちがいい?電気代で比較
エアコンと扇風機の電気代は、それぞれいくらかかるのでしょうか。
全国家庭電気製品公正取引協議会によると、1kWh(1,000Wh)あたり目安単価は31円となっています。
この数字をもとに、エアコンと扇風機の電気代を計算してみました。
エアコンの電気代
消費電力が600W(8畳タイプ)のエアコン(冷房機能)を使用すると、1時間あたりの電気代は、600W×31円÷1,000=18.6円かかります。
扇風機の電気代
扇風機は主に「ACモーター」と「DCモーター」の2種類のタイプがあります。
AC(交流)モーターは従来の扇風機に導入されていたタイプで、DC(直流)モーターは近年発売される扇風機に多いタイプです。
DCモーターの扇風機は、ACモーターの扇風機より細かい風量調整ができ、消費電力もACモーターより少ないのが特徴です。
扇風機の風量を強にした場合、1時間あたりの電気代はそれぞれ以下の金額になります。
ACモータータイプ(約40W)…40W×31円÷1,000=1.24円
DCモータータイプ(約20W)…20W×31円÷1,000=0.62円
1時間あたりの電気代を比較すると、エアコンが18.6円、扇風機が0.62〜1.24円と、扇風機のほうが圧倒的に電気代が少ないことがわかります。
扇風機をより省エネに使うコツについては、下記のコラムもあわせてご覧くださいね。
エアコンと扇風機はどっちがいい?体への影響はある?
エアコンと扇風機にはどちらもメリット・デメリットがあります。
それぞれの特徴を理解して、目的に応じて使い分けましょう。
エアコンのメリット・デメリット
エアコンのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
・部屋全体の室温を設定した温度に調節できる
・冷房だけでなく暖房・除湿機能がある
・稼働中にケガをする心配がない
デメリット
・設置するのに工事が必要である
・消費電力が大きく、電気代が高くなりやすい
・体が冷え過ぎることがある
扇風機のメリット・デメリット
扇風機のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
・広範囲に風を送ることができる
・自然の風と異なり、風の向きや強さを自分で調節できる
・エアコンと比べ本体価格・電気代が安い
デメリット
・扇風機の羽根部分でケガをするおそれがある
・デザイン性やコンパクトさに欠けることがある
・局所的に風が当たり続けると体が冷え過ぎることがある
エアコンと扇風機の体への影響はある?
エアコンと扇風機は暑い夏を快適に過ごすためにうまく取り入れたいもの。
しかし、使い方を間違えると体調不良を起こすおそれがあります。
エアコンの場合、気をつけたいのが「クーラー病」です。
クーラー病とは、冷え・頭痛・肩こり・めまい・食欲不振など、冷房の使用によって引き起こされる体調不良のこと。
冷房の効いた涼しい部屋と暑い屋外を何度も行き来すると、体温を調節する自律神経が乱れやすくなります。
また、冷房の乾いた風を浴びると、皮膚の水分が奪われ汗をかきにくい状態になり、体内にこもった熱を逃がしにくくなります。
これらが原因となって、クーラー病を発症するといわれているのです。
クーラー病を予防するためには、以下の点を意識してみてくださいね。
・冷房の設定温度は室内と屋外の温度差が5℃以内になるようにする
・冷房の効いた部屋では冷たい飲み物は控える
・ひざ掛けや靴下などで体を冷やさないようにする
・バランスの良い食事を取る
・入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かる
ただし、暑いのに冷房を使わずに過ごすと熱中症になる可能性がありますので、エアコンは適宜活用してくださいね。
扇風機の場合は、風が体に当たり続けると体温が低下し、体調不良を招くおそれがあります。
扇風機の風が直接体に当たらないように、首振り機能やタイマー機能を使ったり、カーディガンなどを羽織ったりして調節するようにしましょう。
エアコンと扇風機の電気代の節約のコツもチェック!
扇風機だけで夏を乗り切るのは難しい一方で、エアコンは電気代が高く、使うのをためらう人もいるでしょう。エアコンの電気代が気になるときは、扇風機と併用するのがおすすめです。
扇風機を使うことでエアコンの冷風を部屋全体に広げたり、部屋の空気を撹拌したりして温度ムラをなくせます。温度ムラをなくしてエアコンを効果的に使えると、電気代を節約することが可能です。
扇風機の電気代は比較的安いものの、エアコンは長時間使用すると高くなりがちです。
電気代を節約しながら、エアコンと扇風機を使用するコツを5つご紹介します。
①部屋の遮熱対策を行う
室内の暑さの主な原因は、窓から屋外の熱が侵入すること。
遮熱カーテンやサンシェードなどを活用し、部屋の遮熱対策を行うと冷房効率が上がり電気代が抑えられます。
窓の遮熱対策については下記のコラムもあわせてご覧くださいね。
②エアコンのフィルターや扇風機を掃除する
エアコンのフィルターや扇風機は使い続けるとホコリがたまり、送風性能が低下し余分な電力を消費してしまいます。
夏場など毎日使う場合、エアコンフィルターは2週間に1回、扇風機は月に1回を目安に掃除を行うことで節電につながります。
③エアコンと扇風機を使い分ける
1日中エアコンを使用するよりも、「朝晩の涼しい時間帯や風が通る場合は扇風機」「日中の気温が高い時間帯はエアコン」といったように使い分けることで電気代が抑えられます。
また、エアコンと扇風機を併用することで、室内の温度を効率的に下げられます。
エアコンの風向きを水平に、扇風機の風向きを上向きにすることで、空気が循環し冷気が部屋全体に行き届きます。
エアコンと併用するなら、扇風機だけでなくサーキュレーターもおすすめです。
下記のコラムで詳しくご紹介していますので、こちらもあわせてご覧くださいね。
エアコンとサーキュレーターの併用で快適に!コツや活用方法をご紹介
④エアコンはこまめに消さない
エアコンは室内の温度を設定温度に合わせる際に消費電力が大きくなります。
室内と屋外の気温差が大きくなる日中は、30分〜1時間程度の外出であれば、エアコンを付けっぱなしにしたほうが電気代が安くなることも。
⑤電気料金プランを見直す
今使ってる電気料金プランを見直すことで、電気代が安くなる可能性があります。
契約している料金プランを今より安いプランに変えたり、アンペア数を下げたりすることで電気代節約に。
また、現在は電力自由化により、さまざまな電力会社を選択できるようになっています。
電力会社によっては、ガス料金や携帯電話料金など他のサービスと組み合わせたセット割引や、ポイント付与といったプランがあります。
電気料金が気になる方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
エアコンと扇風機を上手に使い分けて快適に過ごそう
エアコンと扇風機は暑い夏を乗り切るためにうまく活用したいもの。
それぞれのメリット・デメリットをふまえて、快適な夏を過ごしましょう。
・1時間あたりの電気代は、エアコンより扇風機のほうが安いです。
また、扇風機の中でもACモータータイプよりDCモータータイプのほうが、より少ない消費電力で稼働します。
・エアコンと扇風機にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
どちらも長時間使用することで体調を崩す可能性がありますので、「羽織物などで直接体に風が当たらないようにする」「冷たい飲み物を控える」といった対策を取ることが大切です。
・エアコンと扇風機の電気代を節約する方法は、「部屋の遮熱対策を行う」「エアコンのフィルターや扇風機を掃除する」「エアコンと扇風機を使い分ける」「エアコンはこまめに消さない」「電気料金プランを見直す」などがあります。