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省エネのためにタイヤを変えるのはどのくらい効果があるの?
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今注目の「低燃費タイヤ」をご存知ですか?
自動車のタイヤを低燃費タイヤに交換することで、燃費が上がりエコドライブが実現できるんです。
今回は「低燃費タイヤ」のアレコレについてのお話。
低燃費タイヤとはどんなタイヤなのか、どのくらい省エネ効果があるのかをご紹介します。
省エネ性能が注目されている「低燃費タイヤ」
そもそも今までの「良いタイヤ」とはグリップ性に優れているタイヤ、つまり「停まりやすいタイヤ」のことでした。
しかし、地球環境の保護や省エネへの関心が高まっている現在、自動車のタイヤに関してもその省エネ性能に注目が集まっています。
「低燃費タイヤ」とは、従来の「グリップ力」だけではなく、「転がりやすさ」にもポイントを置いたタイヤのことです。
「転がりやすいタイヤ」は、摩擦が少ないため同じ量の燃料でより遠くまで走ることができます。
つまり、自動車が今までと同じ距離を走るのに必要な燃料量を減らすことができ、さらに二酸化炭素の排出量も削減することができるエコタイヤなのです。
低燃費タイヤの特徴とは?
低燃費タイヤとは、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が2010年から業界自主基準として定めたグレーディングシステムで、低燃費性(転がりやすさ)と安全性(ウエットグリップ)が一定レベルの基準を満たしたタイヤのことです。
「一般的に転がり抵抗の低減を追求すると、タイヤのグリップ力は低下します。2つの性能は相反関係にあります。しかし、最新の技術を組み込んだ低燃費タイヤ(エコタイヤ)は、その相反する課題を克服するために様々な工夫を実施。燃費性能を向上させながら、同時に高いグリップを確保するようにアレンジしています。」
良く転がるということは、摩擦が少なく停まりにくいということでもあります。
快適なドライブには安全性の保証も必要ですので、低燃費性と同時にタイヤの基本性能であるグリップ力(安全性)も一定の基準を満たしている必要があります。
「転がりやすさ」と「停まりやすさ」は相反する性能ですが、低燃費タイヤはこの相反する二つの性能をそれぞれ高いレベルで保持できるよう、最新の技術を駆使して作られています。
従来のタイヤと比べると走り出しが軽快でハンドルが軽いながらも、ウエットグリップ力が高いというのも低燃費タイヤの特徴です。
「転がり抵抗性能」と「ウエットグリップ性能」
「グレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能がd以上のものが低燃費タイヤに該当します。
転がり抵抗性能が「B」「C」、また安全性の面からも、ウェットグリップ性能がdに満たない場合も低燃費タイヤには該当しません。」
とあるように、低燃費タイヤの性能を比較するには下記の二つの指針があります。
■低燃費性(転がり抵抗性能)
自動車が前に進む時に地面や空気からタイヤが受ける抵抗のことを「転がり抵抗」と言い、
この「転がり抵抗」が小さければ小さいほど、同じエネルギーでもタイヤは転がりやすくなり、その結果必要な燃料量が少なくなります。
転がり抵抗のグレードは、抵抗が少なく転がりやすいものから順にAAA、AA、A、B、Cの5段階に分かれています。
■安全性(ウエットグリップ性能)
ウエットグリップ性能とは濡れた路面上でのタイヤのグリップ力がどのくらいあるかを示します。
ウエットグリップ性能はa、b、c、dの4つグレードに分かれています。
転がり抵抗性能がA以上、ウエットグリップ性能がd以上の基準を満たすタイヤが「低燃費タイヤ」とされ、「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されます。
低燃費タイヤはどれくらい省エネ?
タイヤ公正取引議会の実証実験によると、転がり抵抗性能の燃費への寄与率は市街地走行で7~10%程度。
転がり抵抗性能のグレードが1段階上がると、燃費が約1%程度改善されると言われています。
転がり抵抗性能CグレードのタイヤからAAAグレードのエコタイヤに交換した場合は、燃費が約4%改善されます。
年間走行距離を12000キロと仮定すると、年間でガソリン代を6,240円も節約することができます。
(燃費10km、ガソリン価格は1Lあたり130円とした場合)
燃費改善はお得なだけではなく、石油燃料の使用量削減や排出二酸化炭素量の削減にもつながります。
「一般市街地走行においてもその寄与率が7~10%となっています。ここで、タイヤの燃費への寄与率を10%と仮定した場合に、転がり抵抗を20%低減したとすれば、自動車の燃費は2%向上することとなります。」
※タイヤ公正取引議会より
このようにお得でエコな低燃費タイヤですが、低燃費性と安全性を発揮するためには適切なタイヤの空気圧を維持する必要があります。
安全のためにも環境のためにも、月に一度は空気圧のチェックを行うようにしましょう。
低燃費タイヤでレッツ・省エネドライブ!
低燃費タイヤに交換するだけで簡単にエコドライブの実践ができます。
エコドライブはお財布に優しいだけではなく、石油燃料の使用量削減、二酸化炭素排出量の削減にもつながりますので、環境のためにもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
・タイヤの転がりやすさを高めることで燃費を上げたタイヤを低燃費タイヤと言い、その省エネ性能が注目されています。
・低燃費タイヤとして認定されるには、転がりやすさ(転がり抵抗性能)と当時に、タイヤの基本性能である安全性も一定の基準を満たしている必要があります。
・転がり抵抗性能のグレードが1つ上がると、市街地走行で約1%の燃費アップにつながります。燃費が向上すればガソリン代の節約と共に、二酸化炭素の排出量も減らすことができます。