HOME > TagTagエコライフのすすめ > 設備 > 長期間家を空ける場合にやることは?事前準備と管理方法を解説!
長期間家を空ける場合にやることは?事前準備と管理方法を解説!
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
旅行や出張などで家を長期間空けることになった場合、家の管理をどのようにすれば良いか気になりますよね。
事前の準備を怠ると、不在中に火災や空き巣などのトラブルが起こったり、部屋がカビ臭くなったりしてしまう可能性があります。
今回は、長期間家を空ける際の対策や管理について詳しくご紹介しますので、ぜひご参考ください!
長期間家を空ける前にやることは?チェックリストも!
長期間家を空ける前にやるべきことは、以下のようなものがあります。
1.電気:コンセントを抜く
2.ガス:元栓を閉める
3.水道:止水栓を閉める、排水溝に蓋をする
4.換気:24時間換気システムが動いているか確認する、部屋の扉を開ける
5.冷蔵庫:残していく食材の消費期限・賞味期限をチェックする、冷蔵庫の掃除をする
6.防犯:玄関と窓を施錠しカーテンを閉める、防犯グッズを活用する
7.新聞・郵便物:配達停止を依頼する、郵便物を転送してもらう
8.管理会社・家族への連絡:不在の期間や不在中の連絡先を伝える
それぞれの項目について、詳しくご紹介します!
①電気
テレビや冷暖房器具など、使わない電化製品のコンセントは抜いておきます。
コンセント周りのほこりによる発火や漏電を防ぐだけでなく、待機電力の節約にもつながりますよ。
どうしても抜けないコンセントがある場合は、コンセント周りのほこりをしっかり取り除いておきましょう。
②ガス
ガス漏れを防ぐために、ガスの元栓は閉めておきましょう。
コンロ用のガス栓だけでなく、ガスメーターに付いている元栓まで閉めておくとより安心です。
③水道
水漏れを防ぐために、止水栓を閉め、お風呂やキッチンなどの水回りから水が出ないことを確認しましょう。
止水栓はメーターボックスの中にありますので、レバーを時計回りに回せば水が止まります。
再度水を出すときは、レバーを反時計回りに回してください。
お風呂やシンクの排水トラップには水を溜めておき、排水口には蓋をしておくと、虫やにおいの発生が抑えられます。
④換気
近年建てられた住宅は気密性が高く、湿気がこもりやすくなっています。
長期間家を空ける場合は、カビやダニの発生を防ぐために換気をしておきましょう。
以下の手順を参考に、換気の経路を確保します。
・24時間換気システムが付いている住宅は、電源が入っていることを確認する
・各部屋・お風呂・トイレのドア、押し入れやクローゼットのドアを全て開ける
・給気口のフィルターを掃除しておく
家の中に湿気を溜め込まないように、以下のコラムもぜひご参考くださいね。
⑤冷蔵庫
長期間家を空けるなら冷蔵庫の中身を確認するのも大切です。
食品や調味料などの消費期限・賞味期限をチェックし、帰宅までに期限が切れるものは食べ切るか、処分しておきましょう。
生ごみを捨てるタイミングが合わないときは、生ごみを密封できる袋に入れて冷凍保存しておき、帰宅したらすぐに袋ごと捨ててくださいね。
また、コンセントを抜いておく・電気を解約する場合は、雑菌を繁殖させないために、冷蔵庫の中を乾燥させておく必要もあります。
冷蔵庫の掃除の方法は以下のとおりです。
1.冷蔵庫の中を空にする
2.電源を切る
3.製氷器や給水タンク、排水トレーなどに溜まっている水を捨てる
4.トレーやパッキンなど冷蔵庫内を全て掃除する
5.冷蔵庫のドアを3日程度開けて庫内を乾燥させる
冷蔵庫内を乾燥させるのに時間がかかるため、家を空ける数日前から準備しておくのがおすすめです。
⑥防犯
空き巣被害を防ぐために、防犯対策を取っておきましょう。
玄関・窓の鍵を閉めるのはもちろん、以下のような対策を取ると、より防犯効果が高まります。
・カーテンを閉める
・窓に防犯フィルムを貼る(賃貸の場合は管理会社に確認してから)
・防犯カメラ・アラームを設置する
・夜間はタイマー式の室内灯をつける
・現金や貴金属などを家に置いておかない
・SNSなどで長期不在の旨を発信しない
・ホームセキュリティを利用する
カーテンは部屋の中の様子を探られないようにするために、閉めておくのがおすすめです。
⑦新聞・郵便物
長期で家を空けると新聞や郵便物が溜まり、空き巣や個人情報漏洩のリスクが高まります。
新聞を取っている場合は、配達会社に配達停止依頼の連絡をしておきましょう。
郵便物は郵便局で以下の手続きを行うことで、不在中はポストに届かなくなりますよ。
不在届を出す
不在届を提出することで、不在期間(最長30日)に到着した郵便物などは、届出期間終了後にまとめて配達されます。
転居届を出す
転居届を提出することで、届出日から1年間は旧住所宛の郵便物などを新住所に無料で転送されます。
1年以上不在にする場合は、更新手続きが必要です。
そのほか、ポスティングを避けるために「チラシお断り」などのメモをポストに貼っておくのも有効です。
⑧管理会社・家族への連絡
賃貸住宅の場合、一定期間家を空ける際は管理会社・大家へ連絡するように契約書に書かれている場合があります。
また、管理会社からの連絡をポストに直接投函するところもありますので、重要なお知らせなどは滞在先に郵送してもらうようにお願いしておくと良いでしょう。
家族や親しい友人など、家を訪ねる可能性がある人にも、長期不在の旨と不在中の住所・連絡先を伝えておくと安心です。
家を空ける期間が長いなら、期間中にできれば管理したいこと
家を不在にする期間が長い場合、可能であれば換気と通水を行ってもらうように手配しておきましょう。
家族や友人など信頼できる人に家の鍵を預けるか、留守中の自宅を点検してくれる業者に依頼するのがおすすめです。
換気と通水のやり方をご紹介します。
換気
24時間換気システムが備わっている家でも、換気システムだけでは室内の空気が十分に入れ替わらないこともあります。
部屋の窓を開けて定期的に換気することで、結露やカビだけでなく家が劣化するのを防いでくれますよ。
通水
通水とは、水道管に水を流すことです。
長期間、水道管に水が流れないと、水道管がサビついてしまう恐れがあります。
サビは水道管の破損につながるため、最低1カ月に1回の頻度で通水するのが望ましいとされています。
また、キッチン・トイレ・お風呂・洗面所などの水回りは、封水(排水管に溜めておく水のこと)によって下水からの虫の侵入やにおいを防いでいます。
長期間不在にすると、封水切れ(封水が蒸発すること)になり、虫やにおいが発生する可能性がありますので、定期的に通水し、封水が切れないようにすることが大切です。
長期間家を空けるなら便利なサービスを活用する方法も
家主がいない間、定期的に家の管理を行ったり見回りをしたりしてくれる空き家管理サービスを利用するのも有効な方法の1つです。
サービス内容は業者によって異なるので、内容と値段を考慮し、有用なサービスを選びましょう。
家の管理を家族や友人に依頼するのが難しい場合は、留守宅を点検してくれるサービスを利用するのがおすすめです。
換気や通水だけでなく、室内・庭の清掃、外回りの点検、家電の試運転、郵便物確認・転送、消防点検・排水管洗浄の立ち合いなどを行なってくれる業者もありますよ。
費用(月1回の利用で10,000円程度)はかかるものの、不在中のトラブル防止や帰宅したらすぐに生活を再開できるメリットを考えると、1度検討してみるのも良いでしょう。
家を空ける期間によっては各サービスの解約の検討も
電気・ガス・水道・インターネットなどは、全く使用しなくても基本料金がかかる契約がほとんどです。
3カ月程度であれば、電気・ガス・水道の基本料金はトータルで5,000円程度なので、解約・再契約の手間を考えると、必要経費として割り切るのが良いかもしれません。
インターネットは2~3年ごとで契約更新し、更新月以外に解約すると解約金が発生する契約が多いです。
解約金がいくらになるかを調べ、月額料金を払い続けるのとどちらが経済的か比較してみましょう。
家を空ける期間が3カ月以上なら、経済面・安全面を考慮して解約したほうが良い場合があります。
ただし、24時間換気システムがある住宅や、定期的に家の掃除や通水を行なってもらう場合など、解約しないほうが良いケースもあります。
長期間家を空ける際は、解約がベストな方法なのかしっかり検討してから選択してくださいね。
長期間家を空けるときにやることを知って、しっかり対策しよう
長期間家を空けることになったら、不在中に空き巣や火災などのトラブルが起こらないように、事前に準備をしておきましょう。
・長期間家を空ける際は、電気・ガス・水道などライフラインの対策や、空き巣防止のための対策を取っておきましょう。
・可能であれば不在中にも部屋の換気と水回りの通水を行なってもらうように、家族や友人、業者に依頼しておくと安心です。
・長期不在時は換気・通水だけでなく、掃除や家電・外回りの点検などを行なってくれるサービスを利用する方法もあります。
家を3カ月以上空ける場合は、電気・ガス・水道などを解約することも検討してみましょう。