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風通しの良い家で快適な暮らしを実現!省エネにもつながる工夫

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家づくりを考えるとき、日当たりや間取りと同じくらい大切なのが「風通し」です。

 

風通しの良い家は、自然の風を感じる気持ち良さだけでなく、湿気対策や光熱費の節約にもつながります。

 

また、心地良い空間を作り出すことで、長く快適に暮らせる住まいになります。

 

今回は、風通しの良い家にするメリットや、風の通り道を作る工夫、そして注意点までご紹介します!

風通しの良い家にするメリットは?省エネにもつながる!

風通しの良い家にするメリットは大きく分けて6つ。

特に省エネの観点からみても、大きな効果が期待できるんですよ。

 

①室温を下げることができる

風通しが良い家にすることで、室内の熱気を外に出しつつ、涼しい外気を取り込めます。

これにより室内の温度が下がるため、過ごしやすい環境を実現できるでしょう。

 

初夏や夏の終わりなど、外の温度が快適なときにも、その恩恵を十分に受けられますよ。

 

また、涼しい風が室内に入ればエアコンの使用頻度が減り、光熱費の節約にもなります。

 

夏の窓周りの暑さ対策や、節電をはじめとしたサステナブル(持続可能)な暮らしについては、下記のコラムでご紹介しています。

夏の暑さ対策のカギは窓!遮熱対策をご紹介

サステナブルな暮らしを始めよう!今すぐできる具体例をご紹介

 

②室内に干した洗濯物が乾きやすくなる

風通しが良いと、天候不良で外干しができない日でも室内干しの効率が上がります。

 

急な雨を心配することなく洗濯物を干せる上、風の流れがあることでより速やかに乾くため、生乾きの不快なにおいも発生しにくくなります。

 

③湿気が室内にこもりにくくなる

お風呂やキッチンなど、家の中には湿気が発生する要素がたくさんあります。

 

風通しの良い家では、こうした湿気が外に排出されやすく、カビやダニの繁殖を抑制できます。

 

湿気による建材や家具の劣化を防ぎ、住まいを長持ちさせる効果もあるでしょう。

 

④においが室内に残りにくい

キッチンやトイレなど、室内ではさまざまなにおいが発生します。

 

風の流れが確保されていれば、調理中の強いにおいも素早く外に出せるため、清々しい空気の中で生活できます。

 

⑤シックハウス症候群の予防に効果がある

風通しの良さは、建材から放出される可能性のある化学物質を外に逃がす役割も果たします。

 

空気の滞留を防ぐことで、シックハウス症候群のリスクを低減することにつながり、健康的な住環境を維持できます。

風通しの良い快適な家にする方法と設計時の注意点

窓をひとつ開けるだけでは風はうまく通りません。

ポイントは、風の通り道をつくってあげること。

窓などを工夫して風の「入口」「出口」を確保することで通風しやすい快適な家になります。

出典:YKK AP株式会社ホームページ内/YKK AP株式会社「夏リフォームのすすめ 風通しのいい家にしたい!」

 

では、どうすれば風通しの良い家にできるのでしょうか?

 

間取りや窓の配置を工夫することで、空気の流れを最適化できます。

 

風の流れを考えて窓の配置を決める

風通しを良くするための基本は、風の入口と出口を確保することです。

 

部屋に窓が1つしかないと、風が入ってもその先に進めず効果的な換気ができません。

 

理想的なのは、対角線上に窓を設置し、風が部屋を通り抜ける経路を作ることです。

 

窓が1つしか設置できない場合は、部屋の入口ドアを開ける、室内窓を設置するといった方法がありますよ。

 

窓の種類を選ぶ

窓の種類によって風の取り込み方が変わります。

 

例えば「引き違い窓」は多くの家に採用されているタイプですが、風向きによっては風が素通りしてしまい、室内に風を取り込めない場合があります。

 

一方「縦すべり出し窓」は、窓が外壁面に対し直角に開くので、壁面に沿って吹く風を効果的に室内に導く特性があります。

 

季節や住む地域の風向きを考慮する

風の流れは季節や地域によって特徴が異なります。

 

「海が近い」「山が近い」といったその土地特有の風の方向を把握し、それに合わせた窓配置をすることで、自然の風をより効果的に取り込めます。

 

建物の配置も風向きを考慮すると、より効果的な風通しが期待できるでしょう。


開放的な間取りにする

窓から入った風を部屋全体に通すためには、壁や仕切りの少ない開放的な間取りが効果的です。

 

例えばLDKとつながる部屋を設ける場合、ドアで仕切らない設計にすることで、空気の流れを妨げるものが少なくなり、風がスムーズに通り抜けます。

 

ドアを設置する場合は引き戸にすると、風通しのために少しだけ開けておくことができます。

開き戸の場合は、ドアの下を数cmカットする「アンダーカット」を施すと風の通りが良くなりますよ。

 

吹き抜けやロフトで空気の流れを作る

垂直方向の空気の動きも考慮すると、さらに効果的な風通しが実現できます。

 

暖かい空気は自然と上昇するため、家の中に吹き抜けを設けることで、1階から2階へと続く空気の通り道が生まれ、家全体の空気が循環しやすくなります。

 

また、高い位置に窓を設けると、上部にたまりがちな暖かい空気を外に逃がしやすくなります。

 

換気扇の位置を適切に配置する

自然の風だけでなく、機械的な換気も風通しには重要です。

 

特にプライバシーの観点から窓を大きく取れないキッチンやトイレといった水回りでは、換気扇の役割が大きくなります。

 

換気扇と給気口の位置関係を考慮した計画により、効率的な空気の流れを実現できます。

 

通風性を考えた建具や製品を選ぶ

窓以外にも、通風性を考慮した建具を選ぶことで風通しが向上します。

 

通風タイプのドアや空気の流れを妨げない網戸など、風を取り込みやすく、かつプライバシーも守れる製品が効果的です。

 

こうした建具の選択も、総合的な風通しの良さに貢献します。

 

また、カーテンではなく縦にスリットが入っているバーチカルブラインドを設置すれば、視線を遮りつつ風通しも確保できます。

 

プライバシーと風通しの両立を考える

風通しを良くするには窓を開ける必要がありますが、外からの視線が気になるとカーテンを閉めがちになります。

 

リビングの高い位置に窓を設ける、2階にリビングを設けるなど、プライバシーを確保しやすい間取りにすることで、窓を開放しやすい環境が作れますよ。

風通しの良い家にする際の注意点もチェック

風通しを良くするために、いくつか注意すべき点もあります。

次の4つのポイントをチェックしておきましょう。

 

①十分な断熱性能を持つ家にする

風通しの良さを追求するあまり、窓を増やしすぎると断熱性が低下する可能性があります。

 

窓は壁に比べて熱の出入りが多いため、高性能な断熱窓を選ぶなど、断熱対策をしっかり行うことが重要です。

 

窓の寒さ対策については、下記のコラムもあわせてご覧ください。

「窓が寒い」を解決する対策をご紹介!これさえ知っておけば完璧

 

②耐震性を考慮した設計を心がける

窓が多くなると、建物の強度を保つための壁(耐力壁)の面積が減少します。

 

風通しの良さと耐震性を両立させるには、専門家の知識を生かした設計が重要になるため、しっかり相談しましょう。

 

③家具を置くスペースを確保しておく

風通しを良くするために窓を多く設けると、壁の面積が少なくなるとお伝えしましたが、その影響で家具を配置するスペースも少なくなりがちです。

 

そのため、設置したい家具の配置も考慮した上で、窓のサイズや配置を考えることも大切です。

 

④防犯面にも配慮する

窓の数が多いと、防犯上の弱点にもなり得ます。

 

特に1階の窓は侵入経路になりやすいため、面格子の設置や二重窓の採用など、防犯対策も考慮しましょう。

風通しの良い家でより快適な暮らしを

風通しが良いことで、湿気や熱、においなどを効率的に排出でき、健康的な住まいづくりが可能になります。

 

風通しを良くする窓や間取りの工夫に加え、プライバシーや耐震性なども考慮しながら、気持ち良く過ごせる家づくりの参考にしてみてくださいね。

 

・風通しの良い家には、「室温を下げられる」「光熱費の削減につながる」「湿気がこもりにくくなる」「シックハウス症候群の予防になる」といったメリットがたくさんあります。

 

・風通しの良い家にするには、「風の流れを考えて窓の配置を決める」「開放的な間取りにする」「吹き抜けやロフトで空気の流れを作る」といった工夫がポイントです。

 

・風通しの良い家にする際は、同時に断熱性能、耐震性、家具の配置、防犯面なども考慮して窓の数や配置を検討しましょう。

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