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ゴミ分別が省エネに繋がる理由。家庭で出来るゴミ分別のポイント
こんにちは!
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
毎日の生活の中で必ず出るのが「ゴミ」。
日本の年間のゴミ排出量は4,000万トンを超え、ゴミの処分にはたくさんのエネルギーもかかります。
今回はゴミの分別についてのお話です。
ゴミをしっかりと分別することが省エネにつながる理由や分別したゴミの行方、家庭でのゴミ分別のポイントなどについてご紹介します。
ゴミ分別とリサイクルをすることで省エネ&環境保全
「リサイクルすることで減らせるのは、① リサイクルせずに燃やしたり埋め立てたりした場合にごみ処理のために排出される温室効果ガスと、② リサイクル製品が作られなかった場合に同等の製品を作るために必要となる燃料消費や資源消費に伴う温室効果ガスの排出です。」
※地球環境研究センター「ココが知りたい地球温暖化」より
環境省の統計によると、2016年度の日本のゴミの総排出量は4,317万トン。
およそ東京ドーム116個分です。
日本でのゴミの最終処分は、主に焼却処分か埋め立て処分です。
ゴミの焼却時には温室効果ガスである二酸化炭素が排出され、プラスチックを燃やすと有害物質のダイオキシンが発生する場合もあります。
埋め立て処分に関しても埋立地から温室効果ガスであるメタンガスが発生します。
ゴミ分別を行って、リサイクル可能なものを増やすことは限られた資源の有効活用と、焼却や埋め立てが必要なゴミの量を減らすことで処分のためのエネルギーや燃料消費量を減らし、温室効果ガスや有毒物質の発生量を削減することにつながります。
また、最終的に焼却処分するゴミだとしても、自治体の指示に従って素材や種類によりしっかり分別することによって、焼却処分時の消費エネルギーを削減することができるので、温室効果ガスの発生量を減らすことにもつながります。
分別されたゴミの行方は?
分別されたゴミはそれぞれ下記のように再利用や処分をされます。
■アルミ缶
圧縮して量を減らし、アルミ再生地金工場へ。
再生地金に生まれ変わった後は製缶工場で新しいアルミ缶になります。
■スチール缶
スクラップ業者を経由して製鉄所で鉄に生まれ変わります。
■ガラス瓶
粉砕して新しいガラス瓶の原料となる以外にも、粉末にして発泡スチロールや土木・園芸資材の材料にも使われます。
何度も使えるリターナブル瓶はきれいに洗浄して再利用されます。
■ペットボトル
細かく砕き繊維素材として洋服やタオルなどの原料や新しいプラスチック製品の原料となります。
■プラスチック
溶かして再度プラスチックの原料とするだけではなく、科学的に分解して化学原料に再生します。
■古紙、雑紙
製紙メーカーで再生紙に生まれ変わります。
新聞紙や雑誌、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどになります。
■可燃ごみ
種類ごとに分けて焼却処分します。
■不燃ごみ
金属などを選別した後、残りを細かく粉砕し最終処分場で埋め立てられます。
金、銀、白銀、パラジウムなどのレアメタルは分別後に再利用されます。
家庭でゴミ分別をする際のポイント
ゴミは捨ててしまえばただのゴミとして焼却したり埋め立て処分をしたりするだけですが、リサイクルすることによって新たな素材の原料になるだけではなく、自分にとっては不要でも他の人には必要である場合もあります。
再利用資源としてもう一度使えるものや、中古品として誰かが必要としているものは積極的にリサイクルしていきたいものです。
そのためにも家庭でのゴミの分別はしっかりと取り組む必要があります。
家庭でのゴミの分別のコツをご紹介します。
■自治体のゴミ分別方法をしっかりチェック
実はゴミ分別の方法やパターンは自治体ごとに違います。
自治体で配られるゴミ分別の資料などをしっかりチェックして、自分の住んでいる地域の分別方法を確認しておきましょう。
自治体のホームページなどでも確認することができますよ。
■ゴミ分別の種類ごとのゴミ箱を用意する
ゴミの収集日になってからゴミを分別するのは大変です。
複数のゴミ箱を用意しておきゴミを捨てる段階で、「可燃ごみ」「不燃ごみ」「プラスチック」「瓶」「缶」など分別区分ごとに捨てるようにしましょう。
食品トレーや缶、瓶などは洗ってから捨てる習慣をつけておくと良いですね。
■地域の資源ゴミ回収ボックスなどを利用する
スーパーの一角などでプラスチックトレーや牛乳パック、雑紙などを回収しているゴミ回収ボックスを見たことはありませんか?
そういったところでは主に資源ごみの回収を行っています。
お買い物ついでにゴミ出しをしておけば、自宅にゴミがたまるのを防ぐこともできます。
スーパーで買い物をした時に、その場ですぐに不要なトレーなどを捨ててくるのもおすすめです。
■リサイクルショップやフリマアプリなどを活用する
不用品の分別に関してはリサイクルショップに持ち込んだり、インターネットオークションやフリマアプリなどを利用したりして処分する方法もあります。
自分にとってはゴミでも他人にとっては必要なものかもしれません。
不用品の処分ができておこづかいにもなる一石二鳥の方法です。
ゴミ分別は省エネと環境保護の取り組みの第一歩!
生活していく上でゴミが出るのは仕方のないことです。
しかし生活の中でゴミを減らす工夫や取り組みを行うことはできます。
しっかりとゴミ分別をしてリサイクルできるものを増やしたり、ゴミの総量を減らしたりすることは、省エネはもちろん、ゴミ処分時の温室効果ガスを減らして地球環境を守ることにつながります。
ゴミ分別は個人や家庭でできる小さな取り組みですが、それは地球環境保護という大きな目的につながる一歩です。
ぜひご家庭でも取り組んでみましょう。
資源と地球環境を守るエコ&省エネのコツについてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
・ゴミをしっかりと分別してリサイクルできるものを増やすことで、限られた資源を有効活用したり、ゴミ処分時の消費エネルギーや温室効果ガスを削減したりすることができます。ゴミの分別は省エネと環境保全につながる取り組みでもあるのです。
・ゴミの分別後は、資源ゴミはそれぞれ新しい製品や素材の原料に再利用されます。同じ製品や素材を一から生産する場合よりも資源やエネルギーを節約することができます。
・自治体のルールに従って家庭でもゴミ分別の取り組みを行いましょう。スーパーなどに設置してある資源ごみ回収ボックスやリサイクルショップ、フリマアプリなどを上手に活用してリサイクルに取り組むのも良いですね。