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環境に配慮したエコな掃除方法をご紹介!おすすめの掃除道具も
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家の掃除で使う洗剤や掃除グッズは、気付かないうちに環境に負荷をかけている場合があります。
昔から掃除に使われているアイテムや、環境に優しい洗剤などを活用すれば、エコな掃除が可能です。
今回は、できるだけ環境に負荷をかけない掃除方法のお話です。
エコな洗剤の選び方や、おすすめの掃除アイテムをご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
エコな掃除は洗剤から!環境に優しい洗剤の選び方
まずは環境に負荷をかけてしまう洗剤の成分や注意したい掃除の方法、環境に優しい洗剤の選び方をご紹介します。
環境に負荷をかけてしまう洗剤・洗剤の使い方とは?
洗剤に含まれる成分としてよく使われているのが界面活性剤です。
界面活性剤には大きく分けて「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」の2種類があります。
天然界面活性剤は、卵黄、植物・動物の抽出物、果汁といった自然界にそのまま存在する成分をもとにつくられており、分解されやすく、環境負荷が小さいといわれています。
一方で、合成界面活性剤は化学合成でつくられており、特に石油からつくられた石油系界面活性剤は分解されにくく、環境や人体への負荷が大きいといわれています。
近年は下水処理能力の向上や洗剤の改良などによって、界面活性剤が直接川や海へ流出することは少なくなってきました。
しかし、大量に洗剤を使用すれば分解に時間がかかり、環境への負荷が大きくなると考えられます。
洗剤を使用する際は、適量を守って過剰な使用を控えるようにしましょう。
環境に優しい洗剤の選び方
最近ではさまざまな企業が環境に配慮した洗剤を販売しています。
エコな洗剤を選ぶためのポイントを2つご紹介します。
選び方①認証マークが付いている洗剤
認証マークが付いている洗剤は、パッケージで確認できるので選びやすいです。
迷ったときは、認証マークを参考に選んでみてはいかがでしょうか。
洗剤に記載されることの多い認証マークには、以下のようなものがあります。
【エコマーク】
エコマークは、「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「リサイクル」「廃棄」と、製品の生産から廃棄に至るまで、全てを通して環境への負荷が少ないと認められた製品に付けられるマークです。
【RSPO認証】
アブラヤシの果実からつくられるパーム油は、洗剤以外にも化粧品や加工食品など、さまざまな製品に使われており、パーム農園増加に伴う環境・社会問題を引き起こしています。
RSPO認証は、持続可能なパーム油の生産と利用を促進するためのマークで、RSPO認証が付いた商品を購入することで、野生生物・森林の保護、生産者の支援につながります。
選び方②石油由来の成分を使っていない洗剤
石油由来の界面活性剤は分解されにくいだけでなく、精製時に大量の二酸化炭素を排出することや資源に限りがあることなどから、環境に優しい成分とはいえません。
エコな洗剤を選ぶ際は、石油由来の成分を使っていない洗剤を選ぶと良いでしょう。
植物由来の成分でできた洗剤や、微生物が分解できる生分解性の洗剤、合成界面活性剤や添加物不使用の純石けんなどがおすすめです。
環境に配慮したエコな掃除方法を詳しく!おすすめの道具も
ナチュラルクリーニングとは、自然界に存在する物質でできた洗浄剤を利用した
環境にやさしいお掃除方法のことを言います。
汚れの種類に合わせてそれぞれの物質の特性を利用することで、
効果的に家中のさまざまな場所のお掃除をすることができます。
エコな掃除のためのポイントと、おすすめのアイテムをご紹介します。
エコな掃除方法のポイント
エコな掃除を行うポイントは、以下の2つです。
①汚れない対策を取り、こまめに掃除する
まずは掃除で使う洗剤の量を減らすために、日頃から汚れないように対策を取り、汚れたらこまめに掃除することが大切です。
例えば、調理時に油はねガードを使うことで、コンロ周りの油汚れを減らすことができます。
掃除も調理後にすぐ油を拭き取れば、簡単に落ちる場合が多いです。
しかし、掃除せずに放置してしまうと、油がほこりなどと一緒になってこびりつき、簡単に落とせなくなってしまいます。
頑固な汚れを落とすためには洗剤を多く使ってしまいますので、こまめに掃除して汚れを溜め込まないようにしましょう。
②汚れの性質に合わせたアイテムを使う
「油汚れは酸性」「トイレの黄ばみはアルカリ性」といったように、家の汚れのほとんどは酸性かアルカリ性に分けられます。
汚れの性質と反対の性質を持つアイテムを使い、中和することで効果的に汚れが落とせますよ。
環境に優しい身近なアイテムでつくる洗剤
環境に優しい掃除のアイテムでおすすめなのが、酸性の「酢」「クエン酸」と、アルカリ性の「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」です。
それぞれの特徴とおすすめの掃除の方法をご紹介します。
酢・クエン酸
酢とクエン酸はともに酸性で、水あか、石けんかす、カビなどアルカリ性の汚れに効果的です。
汗やトイレのアンモニア臭の消臭効果や、殺菌・抗菌効果もあり、お風呂のカビ予防にも活躍します。
酢を掃除で使う場合は、他の調味料が入っていない穀物酢などを使います。
酢のにおいが気になる場合は、ホワイトビネガーやクエン酸がおすすめです。
酢を使う場合は水と酢を1:1で、クエン酸を使う場合は水200mlに対しクエン酸小さじ1杯を入れたスプレーをつくってみましょう。
おすすめの掃除の場所は以下のとおりです。
・酢:フローリング、排水口、窓、畳など
・クエン酸:蛇口、シンク、トイレ、お風呂、洗面台など
注意点としては、塩素系漂白剤と混ぜないこと。
酢もクエン酸も、カビ取り剤などの塩素系漂白剤と混ぜると、塩素ガスが発生し危険ですので、絶対に混ぜないようにしてくださいね。
もし、塩素系漂白剤を使って掃除がしたい場合は、酢やクエン酸を使った掃除は別日に行うなどの対策を取りましょう。
また、天然の大理石や金属へは、素材を傷めるおそれがあるので使わないようにしてくださいね。
重曹・セスキ炭酸ソーダ
重曹とセスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、セスキ炭酸ソーダのほうがよりアルカリ度が強いです。
油汚れや皮脂汚れを落としてくれるので、洗濯にも使えます。
消臭効果もあり、重曹やセスキ炭酸ソーダを容器に入れて靴箱やトイレなどに置いておくと、においを消してくれますよ。
また、重曹には研磨効果があり、鍋の焦げ付きや茶しぶなどを落とすのに便利です。
セスキ炭酸ソーダは研磨効果はないものの、水に溶けやすい性質があります。
水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を入れたスプレーを、換気扇やコンロにかけると油汚れが落ちやすくなりますよ。
ただし、コーティングされていない畳・木・フローリング・本革などは、素材が劣化するおそれがあるため使わないようにしましょう。
ほかにもアルミや銅は変色、漆の器や大理石などは傷が付く可能性があります。
手が荒れるのを防ぐため、使用の際はゴム手袋を付けると安心です。
掃除に使える・汚れを抑えるアイテムもご紹介!
上記以外のエコな掃除アイテムもご紹介します。
古くなったタオルや服
古くなったタオルや服は、捨てずに小さく切ってストックしておきましょう。
ぞうきん代わりにして汚れを拭き取り、使用後はそのまま捨てられますよ。
食べ物の残り
例えば大根の皮はガラス磨き、みかんの皮は油性ペンの汚れ落としといったように、調理中に出た野菜や果物の皮には、掃除に使えるものもあります。
また、お米のとぎ汁も油を分解して浮かせる効果があり、食器をとぎ汁に10分ほど浸けると汚れが落ちる優れものです。
土に還る天然素材の掃除道具
土に還る素材でつくられた掃除道具も近年登場しています。
例えば、純粋な原料のみだけでつくられた天然ゴムの手袋や、生分解性のスポンジ・クロスなどがあります。
使用後は細かくして土の上に撒くほか、コンポストで堆肥化することも可能です。
マスキングテープ
文房具としてさまざまな種類が販売されているマスキングテープ。
最近では抗菌タイプやカビ汚れ防止のマスキングテープも販売されており、キッチンのコンロ周りやお風呂のコーキング部分などに貼り、汚れたら張り替えることで簡単に清潔を保てます。
エコな掃除に関連する、下記のコラムもぜひご参考くださいね。
エコな掃除の方法を知って環境に負荷をかけない掃除をしよう
掃除で使う洗剤の種類によっては、環境に負荷をかけてしまう可能性があります。
環境に優しい洗剤やアイテムを活用して、エコな掃除を始めてみませんか?
・石油からつくられた石油系界面活性剤は分解されにくく、環境や人体への負荷が大きいといわれています。
洗剤を選ぶ際は、環境に優しい認証マークが付いたものや、天然由来の成分を使ったものなどを選ぶと良いでしょう。
・エコな掃除のポイントは、「汚れない対策を取り、こまめに掃除する」「汚れの性質に合わせたアイテムを使う」などです。
おすすめのアイテムは「酢・クエン酸」「重曹・セスキ炭酸ソーダ」「古くなったタオルや服」などがあります。