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停電になったらやることとは?注意点や復旧後やることも紹介
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
毎日の生活に欠かせない電気。
停電になってしまったら、多くの電化製品が使えなくなって困りますよね。
今回は、停電になったらやることについてご紹介します。
停電時に気をつけるべきことや、復旧後にやること、停電に備えて用意したいアイテムもあわせてお伝えします!
停電になったら?まずやることを紹介
停電した時は、どこまでの範囲に及んでいるか状況を把握します。
まずは窓から外を見て、街灯や近所の家など周りを確認してみましょう。
停電が自宅のみの場合は、ブレーカーの状態をチェックします。
まずは停電になったときに行うことと、停電が長引いたときの対処法をご紹介します。
状況にもよりますが、停電になったらまずは以下の4つを行ってください。
1.停電の範囲を確認する
2.コンセントから電源プラグを抜く
3.避難する際はブレーカーを落とす
4.自家発電装置を自立運転に切り替える
それぞれどのような手順で行うのか、詳しくご紹介します。
①停電の範囲を確認する
停電が起こったら、まずは自宅のみなのか、周辺も停電しているのかを確認しましょう。
自宅のみが停電している場合
自宅のみが停電している場合は、ブレーカーが落ちている、または配線の一部が切れているなどの配線の不具合などが考えられます。
使っていた電化製品の電源を切り、ブレーカーをオンにしても復活しない場合は、配線の不具合のほか、漏電遮断器が切れていたり、ブレーカー自体が壊れていたり、近隣の電気設備の工事・点検のために停電していたりする可能性もあるため、原因が不明な場合は業者に連絡をしましょう。
ブレーカーが原因の場合は、「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」「漏電ブレーカー」のどれが落ちているかをチェックします。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは契約アンペア数を超えると落ちる仕組みになっており、ドライヤーや電子レンジなど、消費電力が大きい電化製品を同時に使うと落ちることがあります。
アンペアブレーカーが落ちているときは、落ちる前に使用していた電化製品の電源を切るか電源プラグを抜いた後、アンペアブレーカーをオンにしてください。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは建物内の電気の供給を細かくコントロールする役割があり、小さなスイッチが部屋や場所ごとに分けられています。
安全ブレーカーが落ちているときは、落ちた部屋・場所を確認し、アンペアブレーカーと同様の手順で安全ブレーカーをオンにしてください。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、漏電や電気配線のショートが発生した電気回路を遮断する役割があります。
漏電もしくは電気配線のショートが考えられますので、以下の手順で対処してください。
1.全てのブレーカーをオフにする
2.アンペアブレーカーと漏電ブレーカーをオンにする
3.安全ブレーカーを1つずつオンにして、漏電ブレーカーが落ちるか確認する
4.漏電ブレーカーが落ちる安全ブレーカーを特定したら、再度全てのブレーカーをオフにする
5.アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、漏電箇所以外の安全ブレーカーをオンにする
6.漏電の可能性がある電化製品の電源プラグや配線を抜く
漏電ブレーカーが落ちたときは、火災や感電の危険があります。
自分で漏電箇所が特定できない場合は、電力会社や電気工事店などに連絡して早めに対応してもらいましょう。
ブレーカーについて、詳しくは下記のコラムもぜひご参考くださいね。
ブレーカーが落ちた時の正しい対処法は?原因と対策もチェック!
自宅以外の周辺も停電している場合
自宅だけでなく近隣の建物も停電している場合は、電力会社のホームページで停電情報を確認してみましょう。
停電情報の記載がない場合は、直接電力会社へ問い合わせてみてください。
停電の原因は「雷」「地震」「大雨・台風」「大雪」などの自然災害のほか、「電柱・電線の損傷」「近隣火災」などが考えられます。
特に雷は電子機器の故障の原因となることがありますので、雷が鳴り始めたらパソコンやテレビの電源プラグを抜いておきましょう。
②コンセントから電源プラグを抜く
停電が自宅のみでなく、復旧のタイミングがわからない場合は、電化製品の電源プラグを抜いておきましょう。
特に発熱するもの(アイロン、ドライヤーなど)や回転するもの(ハンドミキサー、電気ドリルなど)は火災やケガのリスクがあるので、必ず抜くようにしてくださいね。
また、パソコンや周辺機器は復旧後の過大な電流・電圧で故障するおそれがありますので、データを保存したらすぐに電源を切って電源プラグまで抜いておきましょう。
冷蔵庫、エアコンは電源プラグを抜かずにそのままで大丈夫です。
③避難する際はブレーカーを落とす
地震や台風などで自宅から避難する際は、電気の消し忘れによる事故や、浸水による漏電などのリスクを防ぐために、必ずブレーカーを落とすようにしてください。
停電が長引いたときの対処法もチェック!
停電が長引いた際、太陽光発電や蓄電池が自宅にある場合は、自立運転に切り替えて電気を使うと良いでしょう。
そのほか、以下のアイテムについて、使用するときのポイントを知っておくと安心ですよ。
スマートフォンに関する対応
連絡や情報収集に欠かせないスマートフォンは、できるだけ使えるようにしたいもの。
スマートフォンの充電を長持ちさせる方法は以下のとおりです。
・省(低)電力モードにする
・ディスプレイを暗くする
・電波状況が悪いときは機内モードにする
・未使用のアプリケーションを終了させる
また、スマートフォンのライトを使うと充電が減ってしまうため、なるべく懐中電灯などほかのアイテムを使うようにしましょう。
停電時の明かりを確保する方法については、下記のコラムもぜひご参考ください。
冷蔵庫に関する対応
停電したら、なるべく冷蔵庫の扉の開閉は行わないようにしましょう。
2~3時間は庫内に冷気が残るので、短時間の停電であればそのままで大丈夫です。
停電が長引くことが予想される場合は、「冷蔵室の一番上に冷凍食品や保冷剤を移し替える」「乳製品やアイスクリーム類を早めに食べる」などで、フードロスを最小限にとどめましょう。
トイレに関する対応
トイレの種類によっては、停電時に使用できなくなるものがあります。
タンクにレバーハンドルが付いているタイプは、断水していなければ通常通り流せます。
手動で流せる機構が付いているタンクレストイレも、同様に流すことが可能です。
センサー式やボタンで流すタイプは停電時に通常の方法では流せないので、バケツ1杯(6~8L)の水を一気に流し込んで汚物を排出します。
流す勢いが弱かったり水の量が少なかったりすると、汚物が流れないので気を付けましょう。
汚物を流した後は、ゆっくりとバケツ1/2杯(3~4L)の水をそそぎ、便器内の水位を通常の高さまで戻します。
排水管の途中で汚物が溜まることもあるので、2~3回に1回はバケツ2杯ほどの水を流すようにしてください。
ただし、災害による停電の場合は排水管の破損や床下浸水の可能性があるため、水洗トイレは使わずに携帯トイレを使用してくださいね。
停電になったら気をつけるべきこと
停電になった際に気をつけるべきことを、在宅時と外出時でそれぞれご紹介します。
在宅時の停電で気をつけるべきこと
在宅時に停電になったら、以下の火災や体調管理に注意しましょう。
通電火災
停電から復旧後、通電の際に出火する「通電火災」が起こる可能性があります。
先ほどの対応でもご紹介したとおり、停電時にはコンセントを抜いておく・避難時はブレーカーを落とすなどが通電火災対策になります。
また、地震の際に一定の地震を感知すると自動でブレーカーを遮断する「感震ブレーカー」を設置しておくと、通電火災防止になります。
ろうそく火災
停電時にろうそくを使用することがあると思いますが、取り扱いには十分注意しましょう。
特に地震でものが散乱している場合は燃え移りやすく、余震でろうそくが倒れて火災が発生するおそれも。
火を使うろうそくは使用をなるべく避け、懐中電灯や乾電池式または充電タイプのライトなどを活用し、ろうそくしかない場合は就寝の際に必ず消しましょう。
暑さ・寒さによる体調不良
真夏や真冬の時期の停電は、電気で動く冷暖房器具が使えなくなるため、熱中症や体温低下に注意が必要です。
熱中症対策には「こまめに水分補給する」「濡らしたタオルを首に巻く」「保冷剤でわきの下を冷やす」「窓を開けて風通しを良くする」などがあります。
寒さ対策には「首・手首・足首を温める」「重ね着する」「毛布をかぶる」「カイロを使う」「窓を閉め切る」などがあります。
特に北海道は寒さ対策が重要なので、下記のコラムもぜひご参考くださいね!
一酸化炭素中毒
発電機の燃料に、ガソリンやカセットボンベを使用するタイプがあります。
これらを室内で使用すると一酸化炭素中毒を起こす可能性があるため、必ず屋外で使用するようにしてください。
また、IHコンロの代わりにカセットコンロや七輪を使う際にも、十分に換気を行うようにしましょう。
外出時の停電で気をつけるべきこと
外出時の停電では、以下の可能性を考えて慎重に行動してください。
交通事故
信号機や街灯が停電すると、運転しづらく事故が起きやすい状態になります。
運転中に停電が起きた場合、特に交差点の通過は注意が必要です。
警察官が交通誘導を行っていればその指示に従い、誘導がない場合は一時停止をした後、安全確認しながらゆっくり進んでください。
徒歩の場合、夜間であれば反射材やスマートフォンのライトなどで、周囲から自分の存在がわかるようにしましょう。
エレベーターでの行動
エレベーターに乗っているときに停電した場合、基本的には一旦停止します。
慌てずにそのまま待機し、停電時自動着床装置が搭載されたエレベーターであれば、 一定時間が経過した後に最寄り階で扉が開くので、すみやかに降りましょう。
停電時自動着床装置が搭載されておらず、停止したままの場合は非常用ボタンを押して外部と連絡を取り、待機を続けます。
無理にドアを開けると再稼働できなくなる可能性もあるので、やめましょう。
また、エレベーターのかごの外部は大変危険なため、天井からの脱出も行わないようにしましょう。
切れた電線による感電
地震や事故などの影響で電線が切れてしまうことがあります。
切れて垂れ下がっている電線に触れると感電する可能性があるため、発見したら決して近づかず、電力会社に連絡して早急に対処してもらいましょう。
停電になったら復旧後にやることと、停電に対する事前対策
停電から復旧した際にやることと、停電に備える事前対策についてご紹介します。
停電復旧後にやること
停電が復旧した際にやることを3つご紹介します。
①電化製品の周辺に問題はないか確認する
地震や水害で停電が起きた場合は、電化製品の破損や水没の可能性があります。
また、ガス漏れが起きた状態で電化製品を使用するとガスに引火し、爆発するおそれがあります。
ガスのにおいがしたら、すぐに窓を開けて換気し、電化製品は通電させずにガス会社へ連絡してください。
②電化製品が正常に動くか確認する
停電の復旧後、ブレーカーを上げたら電化製品の電源プラグを差し込んで、正常に動くか1つずつ確認してください。
タイマー機能が付いている電化製品は、設定がリセットまたは初期化されている可能性があります。
電化製品全体のチェックが終わったら、再設定してくださいね。
③自家発電装置を自立運転から通常運転に切り替える
停電時に太陽光発電・蓄電池を使用していた場合は、復旧後に自立運転から通常運転に切り替える必要があります。
設定方法はメーカーによって異なりますので、マニュアルを確認して行ってください。
停電に備えるための事前対策
停電時に備えて、以下のアイテムを準備しておくのがおすすめです。
停電だけでなく災害時にも役に立ちますよ!
懐中電灯・LEDライト
日頃から停電に備え、すぐに明かりを確保できるように懐中電灯やLEDライトを用意し、決まった場所に置いておきましょう。
懐中電灯本体に蓄光テープを貼っておくと、周りが暗くても見つけやすくなります。
電池・モバイルバッテリー
懐中電灯やラジオ用の電池を多めに用意しておきましょう。
懐中電灯は単一電池を使うことが多いですが、使用頻度が少なくストックした電池の使用期限が切れてしまうことも。
単三電池を単一電池として使える「電池スペーサー」というのもありますので、こちらも用意しておくと便利ですよ。
停電時の情報源としてスマートフォンも活躍しますので、モバイルバッテリーもあわせて準備しておきましょう。
水・食料品
停電時に備え、水や加熱不要の缶詰・レトルト食品などを用意しておきましょう。
水は1人1日あたり3L必要といわれています。
普段から食べ慣れているものや好きな食べ物があると、停電時のストレス軽減になりますよ。
食料品と一緒に紙皿・紙コップ・割り箸・ラップなど調理アイテムのほか、カセットコンロがあると温かいものが食べられるので便利です。
車のガソリン
自家用車は、停電時の電力源になります。
日頃からガソリンはなるべく満タンの状態にしておくと、いざというとき便利ですよ。
車載のラジオやテレビで情報を得られるだけでなく、インバーターがあれば、車内でスマートフォンの充電や電化製品の使用が可能です。
停電になったらやることを思い出して、慌てずに行動を!
停電になったら不安になる方は多いと思いますが、何をすれば良いのか知っておけば慌てずに行動できます。
日頃から停電や災害に備えた対策を取って、停電時も安心して過ごせるようにしましょう!
・停電になったらやることは「停電の範囲を確認する」「コンセントから電源プラグを抜く」「避難する際はブレーカーを落とす」「自家発電装置を自立運転に切り替える」などがあります。
停電が長引きそうなときは、スマートフォン、冷蔵庫、トイレの使用方法に注意してくださいね。
・停電時に気をつけることは在宅時は「通電・ろうそく火災」「暑さ・寒さによる体調不良」「一酸化炭素中毒」、外出時は「交通事故」「エレベーターへの閉じ込め」「切れた電線による感電」などがあります。
・停電が復旧した後は、「電化製品の周辺に問題がないか、電化製品が正常に動くか確認する」「自家発電装置を自立運転から通常運転に切り替える」などを行なってください。
停電に備えて日頃から懐中電灯・LEDライト、電池・モバイルバッテリー、水・食料品、車のガソリンなどを用意しておくと安心です。