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ロードヒーティングを使いながら省エネをキープするポイントとは
こんにちは!
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
北国の冬ならではの大変さと言えば「雪かき(除雪)」。
降雪予想のニュースを見て頭が痛くなる人も多いのでは?
自宅にロードヒーティングがあれば雪かきの手間も少なくなり楽ちんです。
「でもロードヒーティングって消費エネルギーが大きそう…」
いえいえ、使用機器や使用方法を工夫すればそんなことはありませんよ!
今回はロードヒーティング使用時の省エネ方法についてご紹介します。
北海道で使われているロードヒーティングの特徴
自宅の玄関前や駐車場に設置されることの多い「ロードヒーティング」。
北国の冬を乗り切るために、あると嬉しい便利設備です。
単にランニングコストだけで選択するのではなく、お住まいの地域の平均降雪量や平均気温に合わせてロードヒーティングを選べるように、各社様々な製品を提供しています。
・ガス、灯油式温水ロードヒーティング
ガスや灯油を燃焼させてお湯を沸かし、そのお湯を路面下に設置した融雪パイプに通すことで路面の雪が融ける。
・電気式ロードヒーティング
路面下に設置した電気ヒーター線を熱源として雪を融かす。
・ヒートポンプ式温水ロードヒーティング
電気の力を使って空気中の熱を取り込む「ヒートポンプシステム」で温水を作り、その温水を融雪パイプに通すことで雪を融かす。
ヒートポンプ式は、ガス・灯油による温水ロードヒーティングと、電気の良いところをそれぞれ組み合わせた新しいシステムとして注目されています。
融雪施設を新設する際の補助金や無利子貸付金を活用しよう!
年配のご家族や体が不自由なご家族がいて、ロードヒーティングを付けたい!と思っても決して安いものではありません。
申請は必要になりますが、各市町村で補助金や無利子貸付金制度を行う場合があります。
例えば札幌市では「融雪施設設置資金の融資あっせん」という制度を設けています。
貸付には審査がありますが、無利子で費用を確保できるならありがたいですよね。
詳しくはお住まいの地域の各役所にお問い合わせください。
ロードヒーティング使用時の工夫次第で手軽にエコ&省エネ
「そうは言っても、今の設備をすぐには変えられないし…」
そんな時の工夫はコチラ!
設備は今のまま、使用時のちょっとした工夫でエコ運転が可能です。
自宅にいる時には自動運転ではなく手動運転に
通常は降雪量、外気温、路面水分などの各センサーによって自動でスイッチが入・切するので、気温が低いけど降雪量が少ないときには路面の雪が解けていても運転が続いている場合があります。
また、急激に前日より気温の変化があった(特に寒くなった)場合には、センサーの働きが鈍くなることもあるので注意が必要です。
●天候や路面状況に合わせて目視・手動でスイッチを入・切することで、省エネ効果がアップ!
ガスロードヒーティング(降雪面積40㎡)の場合
-
年間ガス使用量
275.12m3/年
の省エネ!
- 年間の節約
23,550円/年
の節約!
予熱運転と遅延運転を使い分ける
ロードヒーティングの自動運転には雪が降りだす前から路面を温めておく「予熱運転」と、雪が降り止んだ後も一定時間運転を続けて雪を融かしきる「遅延運転」があります。
「予熱運転」で雪が降る前に路面が温められれば凍結防止にも役立ちますが、降雪量が少なく暖かい日には必要以上に路面を温めてしまい、無駄が発生します。
「遅延運転」を活用すると次回の降雪まで雪がない(少ない)状態になるので、次回は少ないエネルギーで融雪を開始できます。
ちなみに暖かい日中であれば「遅延運転」を短めに止めても太陽熱により自然に融雪できますよ。
なお、石油やガスの方が瞬発的に温まりやすいので、遅延運転を重視するのに向いています。
運転方法によって消費エネルギーや融雪効果が変わるので、状況に合わせた運転を選択しましょう。
●予熱運転より遅延運転を重視した場合(降雪量や気温によって変化する可能性があります)
ガスロードヒーティング(降雪面積40㎡)の場合
- 年間ガス使用量
296.65m3/年
の省エネ!
- 年間の節約
25,390円/年
の節約!
北海道ガスのガスによるロードヒーティング[G-road]は、地面に埋設されたパイプに温水を循環させ、降る雪を融かします。
従来の熱源機よりも熱効率が最大で約15%アップ!(当社比)
ランニングコストやCO2の発生を低減するエコなロードヒーティングです。
太陽の日差しや人力の除雪も活用
太陽の日差しの熱量は大きなものです。
天気の良い日には融雪しやすい温度で運転を止め、あとは太陽と余熱のサンドイッチで融かすといったように、状況を見ながらスイッチを入・切しましょう。
雪がたくさん降り積もって除雪が大変になる前に、少しずつこまめに人力で除雪をするのも◎です。
運動にもなり、省エネにもなるのでうまく併用しましょう。
ロードヒーティングの遠隔操作サービスも
有料ではありますが、ロードヒーティングの設置場所をモバイルカメラによって24時間監視し、遠隔でロードヒーティングを操作するサービスを行う会社も登場しています。
センサーによる自動運転ではなく、目視による捜査のため誤作動や過剰運転などがなくて省エネ!
高齢者で体の不自由があり自宅の管理が容易ではない方や、出張など自宅を空ける機会の多い方には向いているサービスでしょう。
このサービスで「第1回北国の省エネ・新エネ大賞(製造・開発部門)」を受賞した会社もあり、積雪対策に対するエネルギー消費量が大きな北海道にとって有効な技術・サービスであると評価されています。
ロードヒーティングを上手に使って省エネをキープ!
消費エネルギーが大きいと思われがちなロードヒーティングですが、状況に合った使用機器や使用方法を選ぶことで省エネは可能です!
機器を交換できなくても使用時の工夫でエコ運転は可能。状況に合わせた運転モード設定や在宅時は手動で操作するなど、ちょっとしたことからスタートしてみましょう。
便利なロードヒーティングのエコ運転で北国の冬を乗り切りましょう。
【参考】実践!おうちで省エネ/経済産業省 北海道経済産業局