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レジ袋有料化でマイバックの持参率は?その効果についても解説!
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2020年7月から始まったレジ袋有料化ですが、皆さんの生活にはもうマイバッグは馴染んでいるでしょうか?
レジ袋が有料化する前と比べて、実際にはどのくらいの変化があったのか気になりますよね。
今回はマイバックの持参率とともに、有料化にしたことでの環境の変化や良い効果について紹介していきます。
レジ袋有料化でのマイバックの持参率は?現在の状況をチェック
「2020年3月時点で、レジ袋を1週間使わなかった人が約3割だったのを、12月で6割にすること」を目標として活動してきましたが、今回10〜70代男女、2,100人を対象に再調査を行った所、目標を遥かに超える71.9%という結果になりました。
レジ袋有料化が義務付けられた、その背景にあるのは世界的な海洋汚染問題。
海に流れ出てしまう海洋プラスチックは海の生き物が誤って食べて死んでしまい、生き物が減って海の生態系を壊してしまう問題があります。
また、目に見えないほど小さくなったマイクロプラスチックを食べてしまった魚を、人間が食べてしまうなど、私たちにも直接影響がある問題です。
そこで、海洋汚染問題を多くの人に認識してもらい考えるきっかけにしてほしいと、日本で取り組まれた対策の1つがレジ袋有料化です。
環境省では「みんなで減らそう レジ袋チャレンジ」というキャンペーンが実施され、当初レジ袋を1週間使わない人が6割になるよう目標を定めていましたが、7割を達成するほど効果があったようです。
では、マイバッグの持参率は実際どのくらいなのでしょうか。
レジ袋をもらった理由、もらったレジ袋の再利用なども含めて、ご紹介していきます。
マイバックの持参率や現在のレジ袋の現状
環境省が行った令和2年11月レジ袋使用状況に関するWEB調査では、「あなたは最近1週間以内に買い物をした店舗でレジ袋をもらいましたか(有料で使い捨てのレジ袋を購入した場合も含む)」との質問に対し、有料化前の3月計測時では69.6%がもらったとしていましたが、有料化後の11月計測時では28.1%という結果となっており、およそ40%少なくなっています。
また、「買い物時に買った品物を入れるためのマイバック(エコバック)を持っていますか」という質問では、有料化前は83%の人が持っているという回答でしたが、有料化後では、複数持っているが72.4%、1つ持っているが21.3%と、合わせて93.7%もの人が持っていると回答しています。
レジ袋をもらった理由については「マイバックを持って出るのを忘れたから」というのが1番多く、次に多かったのは「ごみ袋として利用するなど必要だったから」という理由がありました。
「最近1週間以内にもらったレジ袋は再利用していますか」との質問には、ほとんどすべて再利⽤している人が58.6%、かなりの割合で再利用している人が23.2%と、80%以上が再利用していると回答しています。
この調査からも、レジ袋有料化以前に比べると、マイバックを持参する意識は多くの人たちに根付いたものになっていると言えますね。
レジ袋をただ捨てずに再利用することも、1つのリサイクル意識が働いている結果と言えるのではないでしょうか。
レジ袋有料化での良い変化や環境への効果は?
レジ袋有料化から一年たって、改めてこの施策についてどのように感じているか聞きました。
「成功だった」と回答した方は38.3%、「失敗だった」と回答した方は23.1%でした。
最も多かったのは「どちらとも言えない」で38.7%でした。
レジ袋有料化を受けて、プラスチックごみへの関心は以前と比べてどのような変化があったのでしょうか。
日本トレンドリサーチによる「レジ袋の有料化に関するアンケート」では、レジ袋有料化施策について、38.3%が「成功だった」と感じているとしています。
「道端のごみが減った」「環境問題を子供と話す機会が増えた」「みんなが地球環境を考える機会になったと思う」という良かったと捉える意見も多数あった一方で、「スーパーなどでもらっていたビニール袋がなくなったため、生ゴミを捨てるためにビニール袋を購入している」「レジ袋有料化だけでは温暖化対策にならない」といった意見もあったようです。
また、5割以上の人がレジ袋の有料化によってライフスタイルに変化があったと答えており、「ごみの仕分けについて意識するようになった」「アイスなどを買った時に、スプーンをもらうのをやめた」「ゴミになるものを買わなくなった」など、環境問題への意識が高まっています。
この日本で排出されるプラスチックごみのうち、レジ袋は約2%であるとされており、当然レジ袋だけでは変化は小さいものになってしまいます。
ただし、お店でもマイバッグを持つ方は頻繁に目にしますし、使い捨てプラスチックに依存しないという、多くの人の意識を変えたという点に意味があると言えるでしょう。
これからはレジ袋有料化をきっかけに多くの人が環境汚染の問題を意識して、環境に優しい行動を選択していくことができるかが課題となります。
プラスチックごみを減らす工夫や、リサイクルに出せるものは積極的にリサイクルへ出したりとサスティナブルな取り組みを意識することがまず大切です。
それぞれの家庭でできるものから、ぜひ取り組んでみましょう。
「節約術」や「エコな暮らし」も、金銭面だけでなく環境汚染への影響も考えられると、より積極的に取り組むきっかけになるかもしれないですね。
レジ袋有料化でマイバック持参率はUP!環境を考えるきっかけに
レジ袋が有料化となった背景には、プラスチックごみによる海洋汚染問題があります。
レジ袋有料化をきっかけにこういった環境汚染の問題を意識し、それぞれが環境に優しい行動をしていくことが大切です。
・レジ袋有料化は、プラスチックごみを減らすための環境改善の他、海洋汚染問題を考えるきっかけへとつなげる目的で始められました。
・一部の企業が行ったアンケート調査では、レジ袋持参率は有料化後では8割以上となっており、5割以上の人が環境問題への意識が高まっているという結果が出ており、何かしら行動を起こしている方も多いようです。
・これからの環境問題を考え生活を見直し、環境に優しい行動を選ぶことが、今の私たちに求められていることの1つです。
急に色々取り入れるよりも、今一度エコな暮らし、サスティナブルな取り組みを意識して、家庭でできることから取り組んでみることをおすすめします。