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コーヒーかすは再利用できる!活用アイデアと乾燥方法も解説
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朝の目覚めに、仕事や家事の息抜きに、また美味しいスイーツのお供にと、毎日の生活でコーヒーを飲む方は多いでしょう。
皆さんは、コーヒーを抽出した後のコーヒーかすをどうしていますか?
そのままゴミ箱に捨ててしまっている方もいるのではないでしょうか。
実はコーヒーかすは、さまざまな用途で再利用できる万能なアイテム。
捨ててしまうにはもったいないです。
では、コーヒーかすはどのように再利用すれば良いのでしょうか。
そこで今回は、おすすめのコーヒーかすの再利用方法やその注意点について詳しくご紹介します。
ご自宅でコーヒーをよく飲む方は、ぜひお試しください!
コーヒーかすの再利用方法をご紹介!
コーヒーを飲んだ後に出るコーヒーかすには、再利用方法が多数あります。
今回ご紹介するコーヒーかすの再利用方法は次の9つです。
1.消臭・脱臭剤
2.肥料
3.虫除け
4.除草
5.除湿剤
6.洗剤
7.染料
8.靴・金属磨き
9.針山
ここからは、上記の方法について詳しく解説していきます。
消臭・脱臭剤
コーヒーを抽出後の粉には、消臭・脱臭の効果があります。そのため、靴、タバコの灰皿、トイレ、冷蔵庫、瓶やタッパー、鍋、魚焼きグリルなどの消臭・脱臭剤として使用することができます。
コーヒーかすの表面には、小さな穴が空いています。
この構造により臭いを吸収する性質があるため、コーヒーかすは消臭剤や脱臭剤としての活用が可能です。
消臭剤や脱臭剤として使う際には、コーヒーかすを不織布の袋や蓋の空いた容器に入れ、臭いを取りたい物の近くに置きましょう。
コーヒーかすはもともと食材なので、トイレや冷蔵庫はもちろん、瓶やタッパーなどの容器類の消臭・脱臭にも安心して使えます。
肥料
抽出後のコーヒーの粉は、家庭菜園や植物の肥料・堆肥として最適です。コーヒーは、表面に多くの気孔がある「多孔質」と呼ばれる構造をしています。土壌を整える役割を果たしてくれるのです。
コーヒーかすには、肥料としての効果も期待できます。
気孔のある構造が土の中の通気性を高め、土壌を良くするといわれているためです。
肥料として再利用する際には、まずコーヒーかすを腐葉土などと混ぜ、数日かけて発酵させます。
十分に発酵したら、植物から少し離して、ガーデニングや家庭菜園の土に撒きましょう。
虫除け
コーヒーかすは、虫除けにも効果的です。
コーヒーの香りに、蚊やアリ、ナメクジなどに対する防虫効果があるためです。
コーヒーかすを深い小皿に入れて火をつければ蚊よけになりますし、植物の周りの土に撒けば害虫対策になります。
ただし、火の取り扱いには注意が必要。
また、土に撒くときには、守りたい植物から少し離すようにしましょう。
除草
コーヒーかすには、植物の発芽を抑制する効果があります。
そのため、除草剤の代わりとして使うのもおすすめ。
雑草をきちんと抜いてから、そこにコーヒーかすを撒いてみましょう。
量の目安は、1㎡にあたり約10kg。
かなり量が必要なので、除草剤として使用するには、コーヒーかすを溜めておく必要がありますね。
ただし、コーヒーの発芽抑制効果に影響を受けるのは、育てている植物も同じ。
育てている植物の周りにはコーヒーかすを撒かないよう注意しましょう。
除湿剤
コーヒーかすは、表面に気孔がたくさんあることから、湿気の吸収にも優れています。
そのため、再利用して除湿剤代わりとして使うことも可能。
蓋の空いた容器に入れ、湿気が気になる場所に置きましょう。
消臭・脱臭・除湿がこれひとつで叶うので、置くだけで棚や冷蔵庫を清潔に保つことができます。
洗剤
コーヒーかすは、食器用洗剤としても再利用できます。
酸性の性質を持ち、コーヒー粉の粒感があるコーヒーかすは、研磨剤の役割を果たすからです。
コップなどは、少量のコーヒーかすと水を入れて振り洗いすれば汚れが落ちますし、鍋やフライパンの油汚れも、コーヒーかすと水を加えスポンジで擦ればきれいになります。
また、油汚れがひどい場合には、重曹と混ぜて使用しても良いでしょう。
洗剤を使わないコーヒーかすでの食器洗いは、環境はもちろん手肌にも優しいので、ぜひ実践してみてください。
染料
コーヒーかすをさらに煮出し抽出したコーヒー液は、染料として使うのもおすすめです。
コーヒー液に染めたい布を漬け込みしばらく煮れば、布は淡いブラウンに染まります。
色落ち防止のために、色が付いた後にはミョウバンを加えるようにしましょう。
コーヒーかすを使った染め物は、コーヒー豆の種類やコーヒー液の濃度で色味や濃淡が変わります。
違いを楽しみながら、オリジナルの布やレースを作ってみてください。
靴・金属磨き
コーヒーかすには、油分が含まれます。
この油分はツヤ出しに適しているため、靴磨きや金属磨きのワックス代わりに使用可能。
よく乾燥させたコーヒーかすを柔らかい布に包み、それで靴や金属を磨けば、自然な光沢を出すことができます。
針山
油分を含むコーヒーかすは、金属の錆予防にも効果的です。
針山として使えば、針の錆を抑え、布滑りを良くすることができます。
針山を作るのは簡単で、綿の代わりによく乾燥させたコーヒーかすを布に入れるだけ。
布や縫い方によっては、中のコーヒーかすが外に出てしまいやすいのでご注意ください。
コーヒーかすの再利用の他にも、家庭内のごみを減らす方法はたくさん!
具体的なアイデアについては「家庭内のごみを減らす工夫でエコな生活!環境保全にも節約にもなるグッドアイデア」でご紹介しています。
コーヒーかすを再利用するための乾燥方法
コーヒーかすを再利用する際には、しっかり水分を飛ばし、よく乾燥させることが大切です。
コーヒーかすは、次の3つの方法で乾燥させることができます。
・天日干しにする
・鍋で煎る
・電子レンジで加熱する
それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
天日干しにする
日光の当たる平らな場所に皿やバット、新聞紙などを広げ、その上にコーヒーかすを薄く広げれば、天日干しによりコーヒーかすを自然乾燥させることができます。
時間を空けて数回コーヒーかすを混ぜながら、まんべんなく乾燥させるようにしましょう。
天日干しで注意したいのは、雨や風。
雨はコーヒーかすを湿らせてしまいますし、風はコーヒーかすを飛ばしてしまう恐れがあります。
天日干しは、天気が良く、穏やかな気候の日に行うようにしましょう。
鍋で炒る
コーヒーかすは、鍋やフライパンで炒って、乾燥させることもできます。
鍋やフライパンにコーヒーかすを入れ、焦げに注意しながら弱火でじっくり乾燥させていきましょう。
この作業では、コーヒーの香ばしい香りを楽しむこともできます。
電子レンジで加熱する
手軽な方法でコーヒーかすを乾燥させたいなら、電子レンジを使用しましょう。
平たいお皿にコーヒーかすを薄く広げ、500〜600Wほどで1〜2分加熱します。
このとき、ラップは不要です。
ただし、電子レンジでは加熱ムラが出ることがあるので、途中で加熱を止めてコーヒーかすをかき混ぜる作業を数回挟みましょう。
また、高いワット数で加熱するとコーヒーかすが飛び散る恐れがあるのでご注意ください。
コーヒーかすを再利用するときの注意点
コーヒーかすを再利用するときには、次の点に注意するようにしましょう。
カビが生えないようしっかり乾燥させる
コーヒーかすを再利用する前には、コーヒーかすの水分をしっかり飛ばし、乾燥させておく必要があります。
湿ったままのコーヒーかすを使用すると、カビが生えてしまうことがあるためです。
定期的に入れ替えを行う
湿気を吸いやすいコーヒーかすは、しっかり乾燥させても、再利用するうちに徐々に湿り気を帯びてきます。
再利用するコーヒーかすは定期的に入れ替えを行い、常にカラッと乾燥したものを使うようにしましょう。
肥料にする場合にはしっかり発酵させる
肥料として使う場合には、コーヒーかすはしっかり乾燥させるだけでなく、発酵もさせなければなりません。
コーヒーかすを腐葉土と合わせ、毎日混ぜて空気を取り込みながら、十分な発酵を促しましょう。
コーヒーかすはそのまま土に撒いても肥料にはならないので、必ず乾燥・発酵の工程を経て、使用するようにしてください。
育てている植物の近くに撒かない
ご紹介したとおり、コーヒーかすには発芽抑制効果があります。
これは雑草の除草には効果的ですが、撒き方によっては、守りたい植物にまでダメージを与えてしまう可能性も。
コーヒーかすの肥料や除草剤は、育てている植物の近くには撒かないようにしましょう。
コーヒーかすには再利用方法が多数!よく乾燥させて活用を
コーヒーを抽出した後のコーヒーかすには、再利用の使い道がたくさんあります。
・コーヒーかすには、消臭剤・脱臭剤や肥料、除草剤、虫除けなど、多様な再利用方法があります。
・再利用する際には、コーヒーかすを天日干したり鍋で炒ったり、レンジで加熱したりして、よく乾燥させる必要があります。
・コーヒーかすの再利用では、カビ防止のためしっかり乾燥させること、定期的に入れ替えること、肥料として利用する場合にはよく発酵させること、守りたい植物の近くに撒かないことが大切です。
コーヒーかすの再利用は、ゴミを減らし環境に配慮することにつながります。
簡単にできるものが多いので、ご自宅でコーヒーを飲む方はぜひ試してみてください。