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炊飯器の保温の電気代は高い?電子レンジ利用のコツも解説
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毎日ご飯を炊くのに欠かせない炊飯器。
「1日分をまとめて炊くから、朝炊いたご飯を夜までずっと保温している」というご家庭は多いのではないでしょうか。
長時間の保温はご飯が硬くなるだけでなく、炊飯以上の電気代がかかることも。
今回は、炊飯器の保温はどれくらい電気代がかかるのか、節電の方法やご飯をおいしく保存する方法などもあわせてご紹介します!
炊飯器の保温にかかる電気代はいくら?
炊飯器の保温はどれくらい電気代がかかるのでしょうか。
全国家庭電気製品公正取引協議会によると、1kWh(1,000Wh)あたり目安単価は31円となっています。
炊飯器の種類は主に2つ。
近年主流になっている、釜全体を発熱させて米を炊くIH式と、釜の底部分にあるヒーターを発熱させて米を炊くマイコン式があります。
省エネ性能カタログ電子版(2024年2月1日)の消費電力量の平均値をもとに、炊飯時と保温時の電気代を計算すると以下のようになります。
ジャー炊飯器 IH5.5合以上8合未満の場合
・炊飯時の電気代(1回あたり)…162.1Wh×31÷1,000=約5.03円
・保温時の電気代(1時間あたり)…16.52Wh×31÷1,000=約0.51円
ジャー炊飯器 マイコン5.5合以上8合未満の場合
・炊飯時の電気代(1回あたり)…145.86Wh×31÷1,000=約4.52円
・保温時の電気代(1時間あたり)…17.4Wh×31÷1,000=約0.54円
炊飯器のタイプや炊く合数によって実際の消費電力量や電気代は異なりますが、9~10時間以上保温し続けると、炊飯1回分の電気代とほぼ同額になることがわかります。
炊飯器の電気代を抑えるコツ
炊飯器の電気代を抑える方法をご紹介します。
まとめ炊きする
お米を炊く回数が減れば、炊飯時と保温時の電気代が減らせます。
まとめ炊きしたご飯は冷凍しておきましょう。
電子レンジでご飯を解凍する際、600Wで3分加熱した場合、電気代は0.93円かかります。
保温時の電気代が1時間あたり0.5円とすると、2時間以上保温するよりも、電子レンジで解凍した方が電気代が抑えられる計算になります。
長時間保温しておくよりも、まとめ炊きをして冷凍ご飯をストックしておけば、電気代の節約だけでなく家事の時短にもなりますよ。
回数を分けて炊く
前述のとおり、炊飯器の保温機能を9〜10時間以上使うなら、2回に分けて炊くのがおすすめです。
長時間保温していると、ご飯が硬くなり味も落ちてしまいます。
例えば朝晩の2回に分けて炊けば、朝食と夕食それぞれで炊きたてのおいしいご飯が食べられます。
タイマー機能を使う
炊飯器のタイマー機能を活用するのもおすすめです。
炊飯器のタイマー予約時の電気代は、ジャー炊飯器(IH5.5合以上8合未満)の場合、1時間あたり約0.03円と保温するよりずっと安くなります。
食べる直前に炊き上がるようにタイマー機能を使えば、保温にかかる電気代が減りますし、炊きたてのご飯が食べられますよ。
未使用時はコンセントを抜く
炊飯器の待機電力は、ジャー炊飯器(IH5.5合以上8合未満)の場合1日0.6円ほどですが、挿しっぱなしにすれば電気代はかかります。
まとめ炊きをしてこまめにコンセントを抜けば節電になりますよ。
炊飯器を買い替える
10年以上同じ炊飯器を使っているなら、炊飯器を買い替えるのも一つの方法です。
例えば2010年と2020年の年間消費電力量を比べると、6.9kWhも低くなっています。
最新の炊飯器は消費電力量を減らすエコモード機能や炊飯器でおかずを作る機能など、便利な機能がついている製品もあります。
炊飯器の節電方法については、下記のコラムもぜひ参考にしてみてくださいね。
ご飯をおいしく冷凍&解凍する方法もチェック!

炊く前のお米は冷蔵保存が推奨されますが、炊いた後のごはんは冷凍保存が基本です。
ごはんは冷蔵で保存すると、デンプンが劣化(老化)して硬いパサパサな状態になってしまいますが、炊きたてつやつやの状態のごはんを急速冷凍すれば、解凍したときにも美味しく食べられます。
素早く凍らせ、美味しさと水分を逃さないのがポイントです。
まとめ炊きしたご飯は冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめ。
冷蔵庫に保存すると、お米のでんぷんが老化して硬くなってしまうからです。
ご飯をおいしく食べるための冷凍・解凍の方法をそれぞれご紹介します。
ご飯を冷凍する方法
ご飯が炊けたら、食べやすいように1食分ずつラップで包むか、タッパーなどに入れて小分けにしましょう。
小分けにするときのポイントは、平らにすることと、ふんわりとよそうこと。
こうすることで解凍する際に均一に温められ、ふっくら仕上がります。
ラップで包んだご飯は、フリーザーバッグに入れると臭い移りや乾燥を防げますよ。
炊きたてをすぐに冷凍するのがベストですが、冷凍庫に入っている他の食材を傷めてしまう可能性があるので、粗熱がとれてから冷凍庫に入れてくださいね。
冷凍したご飯を解凍する方法
冷凍ご飯を解凍する方法は、電子レンジ・蒸し器・鍋・フライパンなどがあります。
それぞれの方法をご紹介します。
電子レンジで解凍する方法
電子レンジで解凍する場合、「解凍機能」を使わず「あたため機能」を使いましょう。
解凍機能は食材を生の状態に戻す機能なので、ご飯の解凍には不向きです。
加熱する目安はお茶碗1杯分(約0.5合)で600W約3分です。
おいしく解凍するためのポイントは、ご飯の余分な水分を飛ばすこと。
まずは600Wで30秒~1分程度加熱し、ご飯を箸でほぐしてから余分な水分を飛ばします。
次に耐熱のお茶碗に移しふんわりとラップをかけ、600Wで2分程度加熱します。
ご飯の水分が多いときは、ラップなしで加熱してみてくださいね。
保存に使っていたラップは冷凍庫の臭いが移っている場合があるので、解凍する際は新しいラップを使うのがおすすめです。
蒸し器で解凍する方法
蒸し器で解凍する場合は、冷凍ご飯をラップ・容器から取り出し、少量の水を加えてクッキングシートに乗せ、10分ほど蒸します。
鍋・フライパンで解凍する方法
鍋・フライパンを使う場合は2つの方法があります。
1.水を張った鍋・フライパンの中に、耐熱皿に移したご飯を入れて蓋をし、強火で加熱する
2.鍋・フライパンにおたま半分ほどの水と冷凍ご飯を入れて蓋をし、直接加熱する
冷凍ご飯は自然解凍すると水分が抜け、パサパサになってしまうのでおすすめしませんが、解凍せずにそのまま鍋に入れてスープや他の具材と煮込むことができます。
お粥や雑炊、リゾットなどが簡単にできますので、こちらも試してみてはいかがでしょうか。
炊飯器の保温機能を工夫して電気代を抑えよう
炊飯器の保温機能を長時間使うと、炊飯時と同じくらいの電気代がかかります。
まとめ炊きやタイマー機能などを利用すると、保温にかかる電気代を減らせますよ。
・炊飯器の保温にかかる電気代は1時間あたり約0.5円。9~10時間以上保温すると炊飯1回分と同じくらいの電気代になります。
・炊飯器の保温にかかる電気代を抑える方法として「まとめ炊きする」「回数を分けて炊く」「タイマー機能を使う」「未使用時はコンセントを抜く」「炊飯器を買い替える」などがあります。
・ご飯は冷蔵より冷凍の方がおいしく保存できます。1食分ずつ小分けに冷凍し、電子レンジ・蒸し器・鍋・フライパンなどで解凍するとおいしく食べられます。