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炊飯器で省エネ!簡単にできる節電方法をご紹介!
こんにちは!
北国の暮らしをエネルギーでサポートする北ガスのTagTagです!
毎日の食事の支度に欠かせない炊飯器。
実は使い方によってたくさんの電力を消費しているのをご存知ですか?
毎日使うだけに、使い方次第で電気代の節約になる家電でもあります。
今回は炊飯器にかかる消費電力についてのお話。
今日からすぐできるおすすめの省エネ方法もご紹介します!
炊飯器のタイプは大きく分けて3つ
炊飯器のタイプは加熱方式の違いにより、下記の3つの種類があります。
マイコン炊飯器
釜の底が当たる部分にヒーターがあり、そのヒーターの熱が釜全体に伝わって炊飯をするタイプ。
昔からあるタイプで火力はあまり強くありません。
5.5合炊きで5,000円~1万円程度と低価格のものが多いです。
3合炊き程度の小サイズが主流で、一人暮らしの方や価格重視の方向けです。
IH炊飯器
最近主流となっているIH炊飯器は、電磁誘導加熱(Induction Heating)といってコイルによる電磁線の働きで内釜自体が直接発熱するタイプの炊飯器です。
全体がムラなく加熱され、高火力で一気に炊飯することでお米の芯までしっかりと火が通ります。
5.5合炊きで1万円~10万円代の商品もあり、価格帯は商品や性能によって幅があります。
圧力IH炊飯器
圧力IH炊飯器はIHで加熱をし炊飯中の内釜を密閉することによって圧力を上げて100℃以上の高温で炊飯することができる炊飯器です。
火力と圧力によって、短い時間でご飯を炊くことができます。
価格帯は5.5合炊きで1万円~10万円代と幅があります。
素材や構造にコストがかかっているので価格も高価になりがちですが、ふっくら美味しくご飯が炊けるため人気のあるタイプの炊飯器です。
炊飯器にかかる電気代のポイント
「エアコンなどの家電と異なるのは、炊飯器が「炊飯時」と「保温時」で大きく消費電力量が変わるという点です。
そのため、炊飯器の電気代を求めるときには、炊飯時と保温時2種類の消費電力の情報が必要だということです。」
※ガス料金プラン・電気料金プラン比較サービス「タイナビSwitch」より
経済産業省の発行する「省エネ性能カタログ2017冬」によると、一般的な炊飯器の年間消費電力の2016年平均は80.4kWh。
電気代にすると約2,170円となります。
※IH5.5合以上8合未満の炊飯器、電気料金は電気 27円/kWhで計算
経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2017冬」より
炊飯器には様々なタイプがあり、特に炊飯方式の違い、保温機能性能、保温時間によって消費電力量に差が出てきます。
3つのタイプの炊飯器で炊飯と保温の消費電力量を比較!
同じメーカーから出ている3つのタイプの炊飯器で、1回当たりの炊飯と1時間保温をした場合の消費電力量と電気代を比較してみました。
■マイコン炊飯器
炊飯:140Wh 電気代:3.78円
保温:19.1Wh 電気代:0.52円
■IH炊飯器
炊飯:171Wh 電気代:4.62円
保温:19.0Wh 電気代:0.51円
■圧力IH炊飯器
炊飯:177Wh 電気代:4.78円
保温:17.3Wh 電気代:0.47円
※5.5合炊き、電気料金は電気 27円/kWhで計算
上記の比較を見ると、マイコン炊飯器よりIH炊飯器の方が炊飯時の消費電力は少しだけ高くなっています。
また、特に注目したいのは1回当たりの炊飯時の消費電力量と1時間保温した時にかかる消費電力量を比較すると、どのタイプでも7~10倍程度の差となっていること。
つまり、ご飯を炊いた後10時間以上保温をするなら、もう一度炊飯をした方が消費電力量を節約できるのです。
朝炊いたご飯を保温しておいて夜に食べるのと朝・夜それぞれ炊飯するのでは、後者の方が電気代も安く、炊きたての美味しいご飯を食べることができますね!
今日からすぐできる!炊飯器のおすすめ省エネ方法!
「【上手な使い方】なるべく保温時間を短くすることが 一番の省エネになります。
ご飯の保温は 4 時間が目安。 ご飯を炊飯器で保温するには、4 時間までが目安です。 保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギー の方が少なくなります。約7~8 時間以上保温するなら、2 回 に分けて炊いた方がお得になります。」
※経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2017冬」より
炊飯器は一日の電力量はあまり大きくはありませんが、毎日使う家電なだけに使い方を少し工夫するだけで「ちりも積もれば山となる!」で節約に取り組むことができます。
今日からすぐ取り組める、炊飯器の省エネ方法を紹介します。
一度にたくさん炊き、保温せずに冷蔵庫や冷凍庫で保存する
炊飯器は炊飯時に一番電力を消費するので、何度も炊くより必要な量を一度に炊いてしまった方が消費電力を抑えられます。
でも前のブロックでもご紹介した通り、保温は意外と電力を消費するので炊いたご飯をそのまま保温していたら意味がありません!
まとめて炊いたご飯は1回分ごとに分けて冷蔵庫や冷凍庫で保存し、食べる時に電子レンジで温めて食べた方が電気代の節約になります。
長時間保温したご飯より、炊きあがってすぐ冷凍したご飯の方が実は美味しいんですよ!
炊飯器の保温機能についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
タイマー炊飯を上手に使って保温時間を短く
炊飯器のタイマー機能を上手に使って、食べる時間に合わせてご飯が炊きあがるようにしましょう。
余計な保温時間がかからず消費電力量が節約でき、炊きたての美味しいご飯を食べることができますよ。
エコ炊きモードを利用
電力を抑えながら炊飯ができる「エコ炊きモード」が搭載されている炊飯器が増えています。
電気代を節約しながら美味しく炊くことができるお得なモードです。
エコ炊きモードを使うことで、1回の炊飯当たり1円程度安くなる機種もあるようです。
勘違いされやすいですが、通常より短時間で炊ける「早炊きモード」は強力な加熱で早く炊き上げるため、機種によっては通常より電気代が高くなる場合があります。
炊きあがる少し前にスイッチを切り、余熱で蒸らす
一般的な炊飯器では最後の10分はすでに炊飯は終わっていて、余計な水分を飛ばす蒸らし時間となっています。
蒸らし時間に入ったら炊飯器のスイッチを切ってしまっても、余熱で問題なく蒸らすことができます。
ただし炊飯器の機種によっては途中でスイッチが切れないものもあり、その場合は無理に電源を落とすのは故障の原因となるので注意しましょう。
使わないときはコンセントを抜く
炊飯器の待機電力は1時間当たり平均0.68whと多くはありませんが、一年間で約130円程度になります。
これは炊飯器を全く使ってない時間にかかる電気代です。(※1日20時間程度待機電力がかかっている場合)
炊飯器は炊飯、保温、タイマー炊飯を使う時以外はコンセントを抜いておきましょう!
毎日使う炊飯器。炊飯回数と保温時間に気を付けて省エネ!
炊飯器の消費電力はそれほど大きくありませんが、毎日使う家電のため少しづつの積み重ねで確実に節電をすることができます。
炊飯器のタイプや大きさにより消費電力量は異なりますが、炊飯回数と保温時間を少なくすることが炊飯器での節電の第一歩。
ご飯の美味しさはそのままに、しっかりと省エネに取り組むことができますよ!
・炊飯器には加熱方式の違いにより「マイコン炊飯器」、「IH炊飯器」、「圧力IH炊飯器」の3つのタイプがあり、それぞれ火力の違いや価格帯などの特徴があります。
・炊飯器にかかる年間消費電力の平均は80.4kwh、電気代にするとおよそ2,170円です。炊飯器は炊飯時と保温時に異なる消費電力がかかります。
・炊飯器で節電をするためには保温時間を短くするのが一番!他にも一度にたくさん炊いて炊飯回数を減らす、エコ炊飯モードを使う、使わないときはコンセントを抜くなどの省エネ方法があります。